この度の大震災によりお亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますと共に被災された全ての皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
又、災害復興に立ち向かう自衛隊の皆様、警察、消防、関係省庁の皆様、原発関連の皆様、ボランティアの皆様に心より感謝申し上げます。
私は、今から20年程前に当時勤務していた会社の転勤辞令により福島県の郡山市に参りました。生まれは東京都の大田区、育ちは神奈川県の横浜市であり郡山には地縁、血縁は一切ありませんでした。着任早々、猪苗代湖と磐梯山をはじめとする大自然、福島県の皆さんの暖かい人柄にほれ込んでしまいこの地に家を建て、未就学の小さな子供を育てる決心をいたしました。その後、自ら起業し現在に至っております。
私にとって福島県とは第二の故郷ではなく、終生ここで暮らすことを決め、この地に骨を埋めることを決めた場所であります。家族を育ててくれた福島県郡山市に心から感謝しております。
話しは変わり震災後の先週、この春より東京で進学が決まった次男の引越しで荷物を積み首都圏に向かいました。詳しく書くことは差し控えますが、首都圏近くの道中や立ち寄った店で、いやな思いを経験しました。県外の、ほんの、ほんの一部の心無いホテルや旅館で福島県民の宿泊を拒否しているとも聞きます。そこまであからさまではないにしても、気分のいいものではありませんでした。私達などは直接被害に遭っていない人間ですが、身近な方を今回の災害で亡くし、住む家や職場、学校まで失い失意の中で避難された方々がせめてもの拠り所にするものは、人の心です。その拠り所までに見放されてしまっては、どうしたら良いのでしょうか・・・・・。
人の心の中を変えることは出来ません。放射能を必要以上に恐れる人に恐れるなといってもしかたありません。福島県民の体から放射能が出ていると硬く信じている人に出ていないといってもしかたありません。心の中まで変えて欲しいとは言いません。ただ、そのような方にお願いしたいことは、言葉、態度、行動に出して欲しくないということです。原発事故が起きる前の福島県民に対する態度と同じ態度を取っていていただければそれ以上は望みません。
昨日、東電会長の会見がありました。淡々とお詫びをし、今後の方針を語る姿に誠意を感じられなかったのは私だけでしょうか?1~4号機は廃炉止むなし的な言葉の中に被災した県民の心や体を心配するよりも、自分達の保身第一を感じました。“なに寝ぼけた事を言ってるんだ!福島第一原発が全て廃炉なんて当然で、第二原発さえ廃炉に賛成する福島県民が大多数だ。”と声を上げてしまいました。どんなに頭が良く、どんなに経営に長けていても人の気持ち、人の痛みを分からない人間はトップに立ってはいけないと思います。
最後に、福島!すばらしい県です!今回の災害被害が一段落し、復興が進んだ時に未だ福島県にいらした事が無い方は是非いらっしゃってください。きっと沢山の素晴しい発見があります。当社の郡山市内の分譲地看板をこんな風に塗り替えてみました。“がんばっぺ福島県!”“まげてらんに福島県!” by社長